ペルセウス座流星群2026|新月で迎える絶好の当たり年
毎年お盆の頃にやってくるペルセウス座流星群は、三大流星群のひとつ。そして2026年は、極大の時期が新月と重なり、ひと晩中ほとんど月明かりに邪魔されないという近年まれな好条件です。いつ・どこで・どう見れば一番楽しめるか、そしてカメラで流星と天の川を一緒に残す方法までまとめました。
2026年が「当たり年」と言われる理由
流星群を見られるかどうかを左右する最大の敵は、実は天気と並んで月明かりです。 満月に近い夜は空全体が明るくなり、暗い流星はその光にかき消されてしまいます。 ところが2026年は、ペルセウス座流星群の極大が新月の時期と重なります。 つまり、ひと晩を通して月明かりにほとんど邪魔されない—— 暗い空さえ確保できれば、近年でも屈指の好条件で観察できる年です。
月が痩せているほど好条件。8月13日前後が新月です。先の月齢は月齢カレンダーで確認できます
見頃はいつ?(2026年の極大と狙うべき夜)
国立天文台によると、2026年の極大は8月13日の昼頃(11時頃)と予想されています。 極大が昼の時間帯にあたるため、おすすめの観察夜は前後の2晩です。
- 8月12日の夜 〜 13日の夜明け前
- 8月13日の夜 〜 14日の夜明け前
どちらの夜も、流星が増えるのは放射点が高く昇る深夜から未明。 21時頃から見え始めますが、本数を稼ぎたいなら午前0時を過ぎてからが本番です。 夜更かし、あるいは明け方の早起きが報われる時間帯になります。
どこを見る? 方角より「空の広さ」
流星群の名前になっている放射点はペルセウス座(北東の空)にありますが、流星は放射点の周りだけでなく空全体に現れます。 そのため「ペルセウス座を凝視する」よりも、なるべく空が広く開けた方角を、視野いっぱいにぼんやり眺めるのがコツです。 レジャーシートやリクライニングチェアで寝転ぶと、首が疲れず長く見続けられます。
観察に特別な機材は要りません。むしろ双眼鏡や望遠鏡は視野が狭くなって逆効果。肉眼が一番の機材です。 大事なのは場所選びで、街明かりから離れたできるだけ暗い空ほど見える数が段違いに増えます。
何個くらい見える?(正直な話)
「1時間に何十個」という数字をよく目にしますが、これは放射点が真上にあり空が理想的に暗い場合の理論上の最大値で、 実際に見える数とは差があります。 国立天文台は、空の暗い場所という条件が揃えば1時間あたり40個程度と見込んでいます。 街なかではこれよりぐっと減りますし、雲があればゼロの時間帯もあります。
数を求めるほど「暗い空」が効いてきます。まずは目が暗闇に慣れる(暗順応)まで15分以上待ちましょう。 このとき白いライトを一度見ると暗順応がリセットされてしまうので、手元灯は赤色ライトが必須級です。スマホ画面の光も明るさを最小にしておきましょう。
カメラで撮る:流星と天の川を1枚に
2026年は新月期にあたるため、流星だけでなく濃い天の川も同時に写せる絶好のチャンスです。 基本の機材は広角レンズ+三脚+リモート(またはタイマー)。 設定の考え方は通常の星空撮影と同じです。
- レンズ:広角で明るいもの。空を広く写すほど流星が画面に入る確率が上がります(レンズの選び方)
- 絞り:開放〜1段絞り。とにかく光を集めます
- ISO:1600〜6400を目安に、空の暗さに合わせて調整
- シャッター速度:星を点像で写せる上限まで(下の計算機で確認)
- ピント:オートでは合わないので、明るい星でマニュアル無限遠
- 撮り方:1枚狙いではなくインターバル撮影で撮り続ける。流星はいつ流れるか分からないので「撮り続けて当てる」のが基本です
仕上げの注意は2つ。夜半を過ぎるとレンズが結露して写真が白くにじむので、レンズヒーターか乾いた布を用意します。 そして構図は、放射点を画面の隅に置きつつ天の川を大きく入れると、流星が流れたときに最も映えます。 天の川の見える方角と時間は天の川が見える時期と方角を参考にしてください。
持ち物チェック(観察だけなら手ぶらでもOK)
※ 極大時刻・出現数は国立天文台などの予想に基づく目安です。実際の見え方は当日の天候・観察地の暗さによって大きく変わります。観察は安全な場所で、私有地・施設のルールを守って行ってください。

